☆ ヒントを求め様々な本を読み、様々な人の言葉に助けられて生きて来ました。☆ブリコ童話は、私なりに学び、気づいたこと、思ったこと、伝えたいことを詩に童話にエッセイにブリコラージュしたブログです。☆長いものは、左下の・・・続きを読む・・・をクリックしてくださいね!
2013年10月21日
≪森の音楽会≫
森町のアクティ森にて
11月 9日(土)10日(日) 10時から3時まで
森の音楽会 が、あります。
11月 9日(土)10日(日) 10時から3時まで
森の音楽会 が、あります。
チラシは、こちらです。



(クリックで大きく見られます。)
出演者・時間等は、こちら から
チラシの絵は、イキウサさん
あまりにも、優しい絵だったので、
ながめ見とれているうちに
お話が生まれました。
せっかくなので・・・ 小さな絵本にしました。
中身は、こんな感じになったんです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
≪ 森の音楽会 ≫
が、 ありました。
その中に、広いところがありました。
トンボがすいすい 小鳥も歌っています。



誰か来てくれるといいよね!
ホント・・・
広いし・・・ こんなに気持ちいい・・・
リスさんたちは 待っていました。
森の中にそんな所があることを
知っている人は、少なかったのです。
町からは離れていましたし・・・
トンボがすいすい 小鳥も歌っています。
誰か来てくれるといいよね!
ホント・・・
広いし・・・ こんなに気持ちいい・・・
リスさんたちは 待っていました。
森の中にそんな所があることを
知っている人は、少なかったのです。
町からは離れていましたし・・・
でも、そういうところを探している家族が、ありました。
その家族には、秘密がありました。
それは、誰にも話せないことでした。
実は・・・ ペットが・・・
象 だったのです。
お父さんのアフリカの友だちが
クリスマスに贈ってくれて・・・
始めは、小さかったから、なんとか かくせました。
でも大きくなってしまって
お散歩させられる所を さがしていました。


「 おやまあ・・・
こんな森の奥に こんな広い所が・・・
バンザーイ!!

家族は、
日が暮れるまで
遊ぶことができました。
アフリカから、今度は、キリンが届いて・・・
もう、ちょっと無理なので・・・
いとこの兄弟のところに、もらってもらいました。
やっぱり、首が長~くなってしまい
家ばかりでは、かわいそうで・・・
森の広場のことを、教えてもらって
連れてきました。

バンザーイ!! バンザーイ!!
ここなら思いっきり、首が伸ばせるね!
こんな大きなペットと暮らしている家族には
ほんとうに嬉しく、伸び伸びできる場所でした。
でも誰にも見つからないように気をつけなくてはなりません。
もし見つかったら、もう一緒には、住めませんから・・・
ほんとうは、 ほんとうは、
他の家族とも、ほかのペットたちとも 遊びたかったのです。
でも叶わない夢でした。
町には、町のルールが、ありました。
大きすぎる動物は、動物園のオリの中と決まっていました。
アフリカの友は、信じられないと云いますが・・・
ここは、日本だから・・・
たくさんの人が住んでいる町の中では、
たとえば、そう・・・
あのクラリネットを吹くことだって
気をつけなくちゃなりません。
ポ~ ピ~ ポロポロ・・・ピピピ ポ~ ♪
小さな音でないと、隣りの人が
「うるさ~~い!!」 って、云ってくるんです。
だから、楽器を鳴らす人は、音の漏れない所で
音楽を聴く人は、ヘッドホンで・・・
歌う人は、ボックスで、やっとこさ!
あの美しい音色のフルートだって、
始めは、音が出せないから
スー・・・スー・・・ スィー・・・
でも1回、ピーって、鳴ったら、さあ大変!
上手くなるまでは、みんなに怒られたり、
「なんとかならないの
」
なんて言われちゃう!
どっかで思い切り、吹きたいな・・・って、ため息ばかり
リコーダーが大好きな小学生だって
部屋の片隅で、苦労してました。
それを見ていたお母さんは、
いつも可哀相に思っていました。
『 もっと思いっきり音を出したいよね! 』
『 私だって むずかしいのは、ダメだけど・・・
ホント、あの、お鍋のフタみたいな、シンバル?
あれなら、出来そう!!
どっかの楽団にはいって、
曲の終わりまで、じ~っと待ってて、
ジャ~~~ン!て
決めたいものだわ!
そんなことが、いつかどこかで
できるといいのに・・・ 』
夢見ることしか出来ませんでした。

実は、森に住んでいる動物の中にも、
ミュージシャンは、いました。
タヌキさんの自慢は、
黄金のサックス
森のカフェライブは、
いつも 盛り上がりました ♪
大きなクマの先生は、大きなピアニカを横にして
みんなにいろいろなメロディを聴かせたり、
歌の伴奏もしてくれました。
「音楽は、ほんとうに 素敵なものだね!」
「音楽は、音を楽しむ
と書くんだよ!
だから、みんなで楽しもう!」
小さな子たちにも、一曲づつ
優しく教えてくれました。
みんなクマの先生が好きでした。
森のあちらこちらで、音楽が流れているのです。
花も木も 月やお星さまも、聴いておりました。
神様は、そんな森の様子と、町の様子を
みんな知っていました。
『 森には、あんな大きな広場がある。
みんなで音楽会ができたらいいな・・・
何とかしてあげたいけれど・・・』
神様は、そう思っていました。
『 どうするかな・・・』
神様は、神様だから、
実は、なんでも出来るんだけれど・・・
ワザを使うには、条件がありました。
それは、そこのみんなが、自分のためだけに
音楽をやっているようだったら、
ワザは、使えません。
誰かのため・・・があるかどうか?
そこが、大事なことでした。
それを確かめるようにと
森に妖精たちを下ろしました。
町の学校でいじめにあって、
もう、通えなくなっていた子が、いました。
その子は、森が好きでした。
山も緑も 花も動物も
みんな友だちになってくれるから・・・
ピアニカも、教えてもらったんです。

妖精たちは、その様子をじっと見ていました。
『よかったよね!森に来られて・・・』
『あんなに笑っているよ!』
『ホントだ。 昔からの友だちみたい・・・』
妖精は、そんな森の中の様子を、
ひとつひとつ、神様に報告しました。
妖精たちの報告を
ひとつひとつ聞くうちに
ヨシッ!!
神様が、ひざをたたきました。そして、ある日
人間の大物プロデューサーを、広場に来させました。
どうやってって?・・・ それは ・・・ 神様ですから・・・



オー・・・!
なんて素敵な場所なんだ!!
「 ここで音楽会をやろう!どこにもないような
人間も 動物も 小鳥や 虫たちも、みんなで!!」
一緒に来ていた人たちは、顔を見合わせました。
「また出来そうにないこと、云ってるよね・・・」
「ホント・・・ でも、なぜか、この人が
やる!っていうと
そうなっちゃうんだよね・・・」
それは、みんなに伝えられました。
トンボさんは、すいすい飛びながら、知らせています。
広場の前には、掲示板がたちました。
あの町にもこの町にもポスターが貼られ、
回覧板もまわりました。
「わたしたちも、参加したいね!」
みんな練習を始めました。
「楽しみだね!森の音楽会 ♪ 」
「パパ~!ママ~!頑張れ~!」
その家族には、秘密がありました。
それは、誰にも話せないことでした。
実は・・・ ペットが・・・
象 だったのです。
お父さんのアフリカの友だちが
クリスマスに贈ってくれて・・・
始めは、小さかったから、なんとか かくせました。
でも大きくなってしまって
お散歩させられる所を さがしていました。
「 おやまあ・・・
こんな森の奥に こんな広い所が・・・
バンザーイ!!
家族は、
日が暮れるまで
遊ぶことができました。
アフリカから、今度は、キリンが届いて・・・
もう、ちょっと無理なので・・・
いとこの兄弟のところに、もらってもらいました。
やっぱり、首が長~くなってしまい
家ばかりでは、かわいそうで・・・
連れてきました。
バンザーイ!! バンザーイ!!
ここなら思いっきり、首が伸ばせるね!
こんな大きなペットと暮らしている家族には
ほんとうに嬉しく、伸び伸びできる場所でした。
でも誰にも見つからないように気をつけなくてはなりません。
もし見つかったら、もう一緒には、住めませんから・・・
ほんとうは、 ほんとうは、
他の家族とも、ほかのペットたちとも 遊びたかったのです。
でも叶わない夢でした。
町には、町のルールが、ありました。
大きすぎる動物は、動物園のオリの中と決まっていました。
アフリカの友は、信じられないと云いますが・・・
ここは、日本だから・・・
たくさんの人が住んでいる町の中では、
たとえば、そう・・・
気をつけなくちゃなりません。
ポ~ ピ~ ポロポロ・・・ピピピ ポ~ ♪
小さな音でないと、隣りの人が
「うるさ~~い!!」 って、云ってくるんです。
だから、楽器を鳴らす人は、音の漏れない所で
音楽を聴く人は、ヘッドホンで・・・
歌う人は、ボックスで、やっとこさ!
始めは、音が出せないから
スー・・・スー・・・ スィー・・・
でも1回、ピーって、鳴ったら、さあ大変!
上手くなるまでは、みんなに怒られたり、
「なんとかならないの

なんて言われちゃう!
どっかで思い切り、吹きたいな・・・って、ため息ばかり
部屋の片隅で、苦労してました。
それを見ていたお母さんは、
いつも可哀相に思っていました。
『 もっと思いっきり音を出したいよね! 』
『 私だって むずかしいのは、ダメだけど・・・
ホント、あの、お鍋のフタみたいな、シンバル?
あれなら、出来そう!!
曲の終わりまで、じ~っと待ってて、
ジャ~~~ン!て
決めたいものだわ!
そんなことが、いつかどこかで
できるといいのに・・・ 』
夢見ることしか出来ませんでした。
実は、森に住んでいる動物の中にも、
ミュージシャンは、いました。
タヌキさんの自慢は、
黄金のサックス
森のカフェライブは、
いつも 盛り上がりました ♪
大きなクマの先生は、大きなピアニカを横にして
みんなにいろいろなメロディを聴かせたり、
歌の伴奏もしてくれました。
「音楽は、ほんとうに 素敵なものだね!」
と書くんだよ!
だから、みんなで楽しもう!」
小さな子たちにも、一曲づつ
優しく教えてくれました。
みんなクマの先生が好きでした。
森のあちらこちらで、音楽が流れているのです。
花も木も 月やお星さまも、聴いておりました。
神様は、そんな森の様子と、町の様子を
みんな知っていました。
『 森には、あんな大きな広場がある。
みんなで音楽会ができたらいいな・・・
何とかしてあげたいけれど・・・』
神様は、そう思っていました。
『 どうするかな・・・』
神様は、神様だから、
実は、なんでも出来るんだけれど・・・
ワザを使うには、条件がありました。
それは、そこのみんなが、自分のためだけに
音楽をやっているようだったら、
ワザは、使えません。
誰かのため・・・があるかどうか?
そこが、大事なことでした。
それを確かめるようにと
森に妖精たちを下ろしました。
町の学校でいじめにあって、
もう、通えなくなっていた子が、いました。
その子は、森が好きでした。
山も緑も 花も動物も
みんな友だちになってくれるから・・・
ピアニカも、教えてもらったんです。
妖精たちは、その様子をじっと見ていました。
『よかったよね!森に来られて・・・』
『あんなに笑っているよ!』
『ホントだ。 昔からの友だちみたい・・・』
妖精は、そんな森の中の様子を、
ひとつひとつ、神様に報告しました。
妖精たちの報告を
ひとつひとつ聞くうちに
ヨシッ!!
神様が、ひざをたたきました。そして、ある日
人間の大物プロデューサーを、広場に来させました。
どうやってって?・・・ それは ・・・ 神様ですから・・・
オー・・・!
なんて素敵な場所なんだ!!
「 ここで音楽会をやろう!どこにもないような
人間も 動物も 小鳥や 虫たちも、みんなで!!」
一緒に来ていた人たちは、顔を見合わせました。
「また出来そうにないこと、云ってるよね・・・」
「ホント・・・ でも、なぜか、この人が
やる!っていうと
そうなっちゃうんだよね・・・」
それは、みんなに伝えられました。
トンボさんは、すいすい飛びながら、知らせています。
広場の前には、掲示板がたちました。
あの町にもこの町にもポスターが貼られ、
回覧板もまわりました。
みんな練習を始めました。
「楽しみだね!森の音楽会 ♪ 」
「パパ~!ママ~!頑張れ~!」
すごいことになりそうだね!」
「でもホントに、
みんな来てくれるかなぁ?」
「大丈夫だよ!みんな森が好きだもん・・・」
「こんな素敵な広場だもん!大丈夫だね!」
「こんな素敵な広場だもん!大丈夫だね!」
その日が、やってきました。
お天気になりました。
たくさんの人や動物、虫や鳥も、集まって・・・
みんな思いっきり大きな音で・・・
そおーっとそおーっと小さな音も・・・
楽しむことができました。
なんて素敵なハーモニー ♪
なんて素敵な音楽会 ♪
空は、高いし気持ちいい!
みんな伸び伸び、深呼吸!
森に、空に響きわたる 優しい音楽の調べ ♪
あら・・・? どこからかいい匂い・・・ くんくん・・・
これは、バームクーヘン焼く匂い・・・
あそこの焚き火で、作ってる。 美味しそうだな!
グググ~・・・って、誰のお腹の音かしら?
あとで、みんなでいただきましょう!
空の上から神様も、そんな様子をご覧になって、
静かに微笑んでおりました。
あれから何日かたちました。
ネコさんは、音楽会の評判を聞いて
またあるかもしれない、その日のために、
ひそかに練習を始めたそうな ・・・
お天気になりました。
たくさんの人や動物、虫や鳥も、集まって・・・
みんな思いっきり大きな音で・・・
そおーっとそおーっと小さな音も・・・
楽しむことができました。
なんて素敵なハーモニー ♪

なんて素敵な音楽会 ♪
空は、高いし気持ちいい!
みんな伸び伸び、深呼吸!
森に、空に響きわたる 優しい音楽の調べ ♪
あら・・・? どこからかいい匂い・・・ くんくん・・・
これは、バームクーヘン焼く匂い・・・
あそこの焚き火で、作ってる。 美味しそうだな!
グググ~・・・って、誰のお腹の音かしら?
あとで、みんなでいただきましょう!
空の上から神様も、そんな様子をご覧になって、
静かに微笑んでおりました。
あれから何日かたちました。
またあるかもしれない、その日のために、
ひそかに練習を始めたそうな ・・・
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Posted by 森のブリコ at 07:46
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