天使の仕事は毎日五粒, 幸せの種をまくことなんだ。
天使の仕事はその種を ちゃんと育てることなんだ。
天使は幸せの花を見届けて 後で種を拾ってゆくよ。
天使は、天に飛んでいって 幸せの種を返すんだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
二人の天使がおりました。とても仲良しでありました。
毎日いっしょにおりました。
おはよう! おはよう! 二人は一緒にご飯を食べて
仲良くおしゃべりしてました。
天使の仕事は毎日五粒、幸せの種をまくことだから
みんな列に並びます。幸せの種の入った袋を
がんばってね!と渡してもらうのです。
種の入った袋を持つとそれぞれ飛んでゆくのです。
二人も小さな袋を持つと背中の羽をパタパタさせて
今日はどっちに飛んでゆく?と、相談をしておりました。
そうして、一緒に飛んでゆきました。
二人の天使は、お花が好きで
綺麗な花を見つけると、可愛いものを見つけると
種の袋を持ったまま遊んでしまうのでありました。
気がつくともう帰る時間です。
二人の天使は、驚いて 天に帰ってゆくのです。
その時二人は、飛びながら種をまくのでありました。
二人は、天に袋を返します。
ご飯を食べたら、それぞれの小さなベッドに入ります。
小さなベッドに入っても、ずっとおしゃべりしてました。
次の朝は、寝坊の二人 ご飯の時間も眠たくて
ご飯の後に並んでも、小さくあくびをしてました。
天使の仕事は、毎日五粒、幸せの種をまくことなんだ。
二人の天使は、手をつなぎ、一緒に飛んでゆきました。
どこにいこう? どうしよう?
今日は少し眠いから、静かなところで眠りたい!
そうだね!それじゃあ少しだけ ・・・
優しい風が、そよそよと木々を揺らしておりました。
小鳥の声も聞こえます。
二人は、気持ちの良い場所に下りてお昼寝してました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そこにふたりの旅人が通りかかったのでありました。
天使の姿は見えません。
人間の目には見えないのです。
それでも種は、見えました。
種の入った二つの袋は、光を放っておりました。
綺麗なものを見つけたぞ!!
奥さんや子供が喜ぶと、それぞれ袋を手に取ると
旅を続けてゆきました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
二人の天使は目を覚まし、さあ飛んでいこうという時に
、
はじめて袋のないことに気づいたのでありました。
どうしよう? ・・・ 探さなきゃ! ・・・
二人は、空に飛び上がり、ひとりは西へ、ひとりは東へ
袋を探しにゆきました。
二人の天使は休まずにあちらこちらを探したけれど、
袋は見つけられません。
二人の天使は仕方なく、天に帰ってゆきました。
返す袋はありません。袋を返すともらえるはずの
晩ごはんももらえません。
二人の天使はしかたなく、頬づえをついておりました。