☆ ヒントを求め様々な本を読み、様々な人の言葉に助けられて生きて来ました。☆ブリコ童話は、私なりに学び、気づいたこと、思ったこと、伝えたいことを詩に童話にエッセイにブリコラージュしたブログです。☆長いものは、左下の・・・続きを読む・・・をクリックしてくださいね!
2017年06月26日
≪ うっかり手帳を≫
梅雨の合間の夜、星は見えない。
電話で話が弾み、また会える日を確認するため
家に入り、バッグから手帳を持ちだした。
少し明るいところでスケジュールを確認。
手帳を閉じた。それからまた話し込み・・・
長電話になって、そのまま外で話していた。
次の朝は、夜中からの雨 ・・・
空梅雨だったから、いいお湿り ・・・
庭や畑の緑もホッとしている。
朝食の支度をしていると
「手帳が落ちてたよ」 ・・・ と主人の声
新聞を取りに郵便受けの所に行ったらあったとか
ハッ!!! ・・・・
昨日長電話してた時に座っていたところに
そのままあったみたい・・・
電話に夢中になっているうちに、
ウロウロ歩き回りながら話してるうちに
手帳のことすっかり忘れてたんだ ・・・
厚くない手帳だけれど、小さなノートくらいの大きさ
外側には、ビニールのカバーがしてあったけれど
ビッチャンコになっていた・・・ あ~あ・・・
やっちゃった・・・ 大切な手帳なのに・・・

スケジュール・・・ 俳句、習ったこと、忘れたくないこと、
覚えたお店や場所の名前、知り合った人の連絡先・・・
何でも書いてある。 あとで必要ならば、パソコンや
携帯に打ち込む・・・
そして何でもとりあえず、はさんで置く派の私
電話で話が弾み、また会える日を確認するため
家に入り、バッグから手帳を持ちだした。
少し明るいところでスケジュールを確認。
手帳を閉じた。それからまた話し込み・・・
長電話になって、そのまま外で話していた。
次の朝は、夜中からの雨 ・・・
空梅雨だったから、いいお湿り ・・・
庭や畑の緑もホッとしている。
朝食の支度をしていると
「手帳が落ちてたよ」 ・・・ と主人の声
新聞を取りに郵便受けの所に行ったらあったとか
ハッ!!! ・・・・
昨日長電話してた時に座っていたところに
そのままあったみたい・・・
電話に夢中になっているうちに、
ウロウロ歩き回りながら話してるうちに
手帳のことすっかり忘れてたんだ ・・・
厚くない手帳だけれど、小さなノートくらいの大きさ
外側には、ビニールのカバーがしてあったけれど
ビッチャンコになっていた・・・ あ~あ・・・
やっちゃった・・・ 大切な手帳なのに・・・

スケジュール・・・ 俳句、習ったこと、忘れたくないこと、
覚えたお店や場所の名前、知り合った人の連絡先・・・
何でも書いてある。 あとで必要ならば、パソコンや
携帯に打ち込む・・・
そして何でもとりあえず、はさんで置く派の私
離れている息子家族、孫のお気に入りの写真、
楽しかった旅行でのスナップ、しおり・・・
歯医者さんと目医者さんの予約表
大事な振り込み票や領収書 ・・・・
現金を数枚入れた封筒・・・・
ベチャベチャで開けなくなった手帳・・・
ベチャベチャになってしまったらしいそれら・・・
取り合えず、抜けるものは抜いて、そこらに並べた・・・
フニャンとしている。 ・・・ゴメンネ・・・
破れないようにそお~っと、丁寧に乾くように並べた。
濡れた手帳の真ん中辺を開いてみる。
文字が紙の裏と表からにじんで読めない・・・
アッ、チャー・・・ 言葉もない ・・・
朝食が済んでから、
またひとつずつ、そお~っとはがしながら、そこらに並べた。
現金の封筒も、濡れてたからはがしながら、破って
中身を出して・・・ 数枚が合体している。
お札も濡れると表と裏の印刷が透けて模様は一体化
昔、銀行員だったから、そのまま持っていけば
銀行で両替は、してくれることは知っている。
ちぎれても、灰になっても、そのまま持っていけば
時間がかかるけれど、確認してくれて、
ちゃんと替えてくれるくれることは知っていた。
昔、銀行の近くの魚屋さんが火事になって、汚れたバケツに
真っ黒焦げのお札だったらしい黒いかたまりや
何円のかわからなくなった真っ黒な硬貨たちを、
大将が持ってきた。
すすだらけの顔で、汚れた服のまま・・・
一睡もしていない様子・・・
焼け跡を、必死に探し、あわてて・・・
それでもそお~っと、拾い集めてきたのだろう。
受付だった私は、大変なことでした・・・ と声をかけ
上司を呼び、新聞紙にそお~っと受取り、両替票を書いてもらい、
後日来て頂けるようお願いした。
魚屋の大将は、頼んます!!と大きい声で言って
急いで帰って行かれた。
ある主婦は、ポケットにお札が入ったまま洗濯してしまい
干したら、小さくなってしまったと、恥ずかしそうに
持って見えた。「 大丈夫ですよ!」と受け付けた。
おじいちゃんがな亡くなったら、昔の昔の
汚いお金が出てきた。・・・とか・・・そんなことを思い出した。
それより、目の前のこれら・・・
奥の部屋に段ボールがあったから、一枚ずつはがして
離して並べた。お札は、丈夫だ。ゆっくり乾いてね!と
蓋をして隅に置いた。
毎年年末には、購入して、いろいろなことを書き入れてきた。
その年が終われば、次の手帳に替える。前の手帳は
本棚に・・・ 並んでいるそれを手に取って開けば
その頃のことが思い出される。
その頃の、予定・・・行事・・・買い物・・・覚えたこと・・・
初めて聞いたいい言葉・・・俳句の下書き・・・
友人の連絡先・・・ 備忘録だ。
自分のささやかな歴史がそこにある。
エ~ん・・・泣けてくる・・・ ブログはやっているものの
それだけではない、この半年の思い出が・・・
私の歴史が、雨に濡れて・・・
もう読めなくなってしまったじゃないかァ・・・
バカバカ・・・ 馬鹿だな私 ・・・ ごめんね!手帳さん・・・
何年も後になったら、すっかり忘れてしまうだろう
素敵な時間、思い出、作った俳句・・・流れちゃった・・・
消えちゃった・・・ いや、まだ復活するかも・・・
でもだめだろうな・・・
20年ほど前に、東海豪雨があって、新川が決壊・・・
その時も、洋服や、プラスチックのおもちゃは洗えば
また使えるようになったけど、本や教科書、ノートは
全滅だったと聞いたもん・・・
はァ~・・・と、ため息 ・・・ 自分のうっかり ・・・
すっかり・・・ ぽっかり ・・・ ぼんやり ・・・
ま、しょんない!
夕方見たら、写真や予約表、その他、お札も
なんとか乾き始めていた。
でも、手帳本体は、やっぱり・・・
ボールペンの文字は、大丈夫だったけれど
一番使いやすく大好きな水性の黒ペンで書いたものは、
何も見えなくなった。人生を変えてくれた言葉、
ちょっとした誰かの一言も・・・ 小さなスケッチも・・・
さっき水性・・・とこのパソコンに打つとき、
・・・彗星・・・という文字があった。
水性ペンで書いたものは、そのときキラリと光って
心に落ちて、残しておきたかったことばかり・・・
でも・・・消えてしまった。
流れ星のよう・・・ もうそれでよいのだ、きっと ・・・
これからも、生きていれば、嬉しいこと、悲しいこと
色々ある・・・ 新しい手帳を買って、これから半年
私はまた、いろいろ書き込んでゆくのだろう。
半年の空白のページには、
にじんだ手帳で、読めるところだけ
残しておきたいことだけ、書き写しておこう・・・
うっかり ・・・ すっかり・・・ ぽっかり ・・・ ぼんやり
・・・ ま、しょんないネ!・・・
少しお金も入っていたけど、新聞屋さんも、
朝の散歩の人たちや、通学の子たちも、通り過ぎて
そのままにしておいてくれたし・・・
ま、よかったよかった!
おわり
楽しかった旅行でのスナップ、しおり・・・
歯医者さんと目医者さんの予約表
大事な振り込み票や領収書 ・・・・
現金を数枚入れた封筒・・・・
ベチャベチャで開けなくなった手帳・・・
ベチャベチャになってしまったらしいそれら・・・
取り合えず、抜けるものは抜いて、そこらに並べた・・・
フニャンとしている。 ・・・ゴメンネ・・・
破れないようにそお~っと、丁寧に乾くように並べた。
濡れた手帳の真ん中辺を開いてみる。
文字が紙の裏と表からにじんで読めない・・・
アッ、チャー・・・ 言葉もない ・・・
朝食が済んでから、
またひとつずつ、そお~っとはがしながら、そこらに並べた。
現金の封筒も、濡れてたからはがしながら、破って
中身を出して・・・ 数枚が合体している。
お札も濡れると表と裏の印刷が透けて模様は一体化
昔、銀行員だったから、そのまま持っていけば
銀行で両替は、してくれることは知っている。
ちぎれても、灰になっても、そのまま持っていけば
時間がかかるけれど、確認してくれて、
ちゃんと替えてくれるくれることは知っていた。
昔、銀行の近くの魚屋さんが火事になって、汚れたバケツに
真っ黒焦げのお札だったらしい黒いかたまりや
何円のかわからなくなった真っ黒な硬貨たちを、
大将が持ってきた。
すすだらけの顔で、汚れた服のまま・・・
一睡もしていない様子・・・
焼け跡を、必死に探し、あわてて・・・
それでもそお~っと、拾い集めてきたのだろう。
受付だった私は、大変なことでした・・・ と声をかけ
上司を呼び、新聞紙にそお~っと受取り、両替票を書いてもらい、
後日来て頂けるようお願いした。
魚屋の大将は、頼んます!!と大きい声で言って
急いで帰って行かれた。
ある主婦は、ポケットにお札が入ったまま洗濯してしまい
干したら、小さくなってしまったと、恥ずかしそうに
持って見えた。「 大丈夫ですよ!」と受け付けた。
おじいちゃんがな亡くなったら、昔の昔の
汚いお金が出てきた。・・・とか・・・そんなことを思い出した。
それより、目の前のこれら・・・
奥の部屋に段ボールがあったから、一枚ずつはがして
離して並べた。お札は、丈夫だ。ゆっくり乾いてね!と
蓋をして隅に置いた。
毎年年末には、購入して、いろいろなことを書き入れてきた。
その年が終われば、次の手帳に替える。前の手帳は
本棚に・・・ 並んでいるそれを手に取って開けば
その頃のことが思い出される。
その頃の、予定・・・行事・・・買い物・・・覚えたこと・・・
初めて聞いたいい言葉・・・俳句の下書き・・・
友人の連絡先・・・ 備忘録だ。
自分のささやかな歴史がそこにある。
エ~ん・・・泣けてくる・・・ ブログはやっているものの
それだけではない、この半年の思い出が・・・
私の歴史が、雨に濡れて・・・
もう読めなくなってしまったじゃないかァ・・・
バカバカ・・・ 馬鹿だな私 ・・・ ごめんね!手帳さん・・・
何年も後になったら、すっかり忘れてしまうだろう
素敵な時間、思い出、作った俳句・・・流れちゃった・・・
消えちゃった・・・ いや、まだ復活するかも・・・
でもだめだろうな・・・
20年ほど前に、東海豪雨があって、新川が決壊・・・
その時も、洋服や、プラスチックのおもちゃは洗えば
また使えるようになったけど、本や教科書、ノートは
全滅だったと聞いたもん・・・
はァ~・・・と、ため息 ・・・ 自分のうっかり ・・・
すっかり・・・ ぽっかり ・・・ ぼんやり ・・・
ま、しょんない!
夕方見たら、写真や予約表、その他、お札も
なんとか乾き始めていた。
でも、手帳本体は、やっぱり・・・
ボールペンの文字は、大丈夫だったけれど
一番使いやすく大好きな水性の黒ペンで書いたものは、
何も見えなくなった。人生を変えてくれた言葉、
ちょっとした誰かの一言も・・・ 小さなスケッチも・・・
さっき水性・・・とこのパソコンに打つとき、
・・・彗星・・・という文字があった。
水性ペンで書いたものは、そのときキラリと光って
心に落ちて、残しておきたかったことばかり・・・
でも・・・消えてしまった。
流れ星のよう・・・ もうそれでよいのだ、きっと ・・・
これからも、生きていれば、嬉しいこと、悲しいこと
色々ある・・・ 新しい手帳を買って、これから半年
私はまた、いろいろ書き込んでゆくのだろう。
半年の空白のページには、
にじんだ手帳で、読めるところだけ
残しておきたいことだけ、書き写しておこう・・・
うっかり ・・・ すっかり・・・ ぽっかり ・・・ ぼんやり
・・・ ま、しょんないネ!・・・
少しお金も入っていたけど、新聞屋さんも、
朝の散歩の人たちや、通学の子たちも、通り過ぎて
そのままにしておいてくれたし・・・
ま、よかったよかった!
おわり