☆ ヒントを求め様々な本を読み、様々な人の言葉に助けられて生きて来ました。☆ブリコ童話は、私なりに学び、気づいたこと、思ったこと、伝えたいことを詩に童話にエッセイにブリコラージュしたブログです。☆長いものは、左下の・・・続きを読む・・・をクリックしてくださいね！
2011年11月19日
≪行 列≫
行列のできる店が、いろいろある。
ラーメン屋さん、定食屋さん、ケーキ屋さん。
予約は出来ない。夜中からでも、前日からでも
並んだ人だけが手にできる。
うわさを聞きつけ、わざわざ遠い町からやってきて
並ぶ人もいる。並んでいる間に、話が弾んだり
飴やお菓子が回ってくることもある。
あるケーキ屋さんでは、
バターケーキが有名で行列が出来る。
２００個限定で、お店が開けば、
みんな順番に入って、欲しい数だけ手にする。
ラーメン屋さん、定食屋さん、ケーキ屋さん。
予約は出来ない。夜中からでも、前日からでも
並んだ人だけが手にできる。
うわさを聞きつけ、わざわざ遠い町からやってきて
並ぶ人もいる。並んでいる間に、話が弾んだり
飴やお菓子が回ってくることもある。
あるケーキ屋さんでは、
バターケーキが有名で行列が出来る。
２００個限定で、お店が開けば、
みんな順番に入って、欲しい数だけ手にする。
そこは、並んだ人は、一個でも、二十個でも
売ってくれる。前に並んだ人が、多く買えば
後ろの人まで、ないこともある。
限定の数近くになると、行列に店員がきて、
注文の数をメモし始める。
「おいくつ？」 「三！」
「おいくつ？」 「二！」
「おいくつ？」 「五！」 ・・・
そうして、店員は、足し算してゆく。
限定品の残りの数になった所で、大きな声で言う。
「すみません！この方で、本日は、終了です。」
「エエ～？マジかよ・・・まいったな・・・」
「ざ～ねん！また来ようっと！今度は、絶対。」
などと、つぶやきながら帰ってゆく。
そんなことは、全然関係なく
春になると、ぽかぽか陽気の中、沢山の花が咲き
呼ばれるように、白や黄色の蝶がが飛んでくる
ひらひら ほちほち ひらひら ほちほち
羽を動かして、花や水辺に止まる
すこし、羽をひろげたり、閉じたりする
夏になったら、蝉が来て ジャンジャンジャン鳴き通し。
それにしても、何年も土の中にいて
突然、炎天下の木に登り、ずっとあんなに鳴いてたら
そりゃあ、寿命が短いのも無理は、ない。
もう少し、涼しくなってから出てきて
時々鳴けば、長生きできると思うんだけど
そうもいかない事情があるんでしょう。
秋の初めには、トンボが飛ぶ
もう秋だよ～って教えてくれるみたいに
すーいすい すーいすい
夕暮れの赤とんぼは、それはそれは美しい
竿の先に止まって、じっとしてたりする。
冬には、雪が舞う。真っ白な雪が、天から降ってくる。
何もかもおおいかくすように降り積もる
ちらり ほらり ちらり ほらり
吹雪になると、風の音が鳴り響く
朝になれば、キラキラと、まぶしい
そうそう、行列の話に戻るけど・・・
天に行った人は、また順番に生まれてくるのだけれど
なかなか、順番が来ないんです。これだけは、
並んで待ってれば・・・というわけに行かない。
みんな待ちくたびれる。けど仕方がない。
生まれることのできるチケットを持ってる人は、
そう空港のゲートみたいに、呼ばれて並ぶ。
その行列に割り込んでみても
そこを通り抜けることは、無理。
それでも、生前一緒だった人が心配だったり
子供や孫や家族の様子が見たくなったり、
花や海、花火や祭り、ふるさとや、好きな町
たまらなく行きたくなるときがあって・・・
天に掲示板があって、
時々、色々なツアーの案内が貼り出される。
これは、並べば、チャンスがある。
ちゃんと生まれるのではないけれど、
ちょっと姿を変えて、旅行に行けるのだ。
たとえば、こんな感じ。
春のツアー！限定２００名。先着順！！
蝶ちょになって、好きな人に会いに行こう！
ポイント２０で、三日間！
ポイント５０で、十日間！
夏のツアー！限定５００名。先着順！！
蝉になって、家の近くに行ってみよう！
ポイント１５で、二日間！
ポイント３０で、五日間！
秋のツアー！限定１０００名。先着順！
トンボになって、ふるさとを、見に行こう！
ポイント２０で三日間！
ポイント５０で十日間！
冬のツアー！限定５００名。先着順！
雪になって、あの人の肩にそっと下りよう！
ポイント１０で１時間！
ポイントカードが使えるツアー。
ツアーが終われば、吸い上げられる。
また天に戻って、生まれる順番を待つしかない。
それでもツアーは、人気です。
新しいツアーが張り出されると、
天にも行列が出来るのです。
生前一緒だった人が心配だったり
子供や孫や家族の様子が見たくなったり、
花や海、花火や祭り、ふるさとや、好きな町
たまらなく行きたくなるときがあって・・・
ああ、今日も、限定数に入れるか・・・
心配そうに背伸びをしてる人がいる。
売ってくれる。前に並んだ人が、多く買えば
後ろの人まで、ないこともある。
限定の数近くになると、行列に店員がきて、
注文の数をメモし始める。
「おいくつ？」 「三！」
「おいくつ？」 「二！」
「おいくつ？」 「五！」 ・・・
そうして、店員は、足し算してゆく。
限定品の残りの数になった所で、大きな声で言う。
「すみません！この方で、本日は、終了です。」
「エエ～？マジかよ・・・まいったな・・・」
「ざ～ねん！また来ようっと！今度は、絶対。」
などと、つぶやきながら帰ってゆく。
そんなことは、全然関係なく
春になると、ぽかぽか陽気の中、沢山の花が咲き
呼ばれるように、白や黄色の蝶がが飛んでくる
ひらひら ほちほち ひらひら ほちほち
羽を動かして、花や水辺に止まる
すこし、羽をひろげたり、閉じたりする
夏になったら、蝉が来て ジャンジャンジャン鳴き通し。
それにしても、何年も土の中にいて
突然、炎天下の木に登り、ずっとあんなに鳴いてたら
そりゃあ、寿命が短いのも無理は、ない。
もう少し、涼しくなってから出てきて
時々鳴けば、長生きできると思うんだけど
そうもいかない事情があるんでしょう。
秋の初めには、トンボが飛ぶ
もう秋だよ～って教えてくれるみたいに
すーいすい すーいすい
夕暮れの赤とんぼは、それはそれは美しい
竿の先に止まって、じっとしてたりする。
冬には、雪が舞う。真っ白な雪が、天から降ってくる。
何もかもおおいかくすように降り積もる
ちらり ほらり ちらり ほらり
吹雪になると、風の音が鳴り響く
朝になれば、キラキラと、まぶしい
そうそう、行列の話に戻るけど・・・
天に行った人は、また順番に生まれてくるのだけれど
なかなか、順番が来ないんです。これだけは、
並んで待ってれば・・・というわけに行かない。
みんな待ちくたびれる。けど仕方がない。
生まれることのできるチケットを持ってる人は、
そう空港のゲートみたいに、呼ばれて並ぶ。
その行列に割り込んでみても
そこを通り抜けることは、無理。
それでも、生前一緒だった人が心配だったり
子供や孫や家族の様子が見たくなったり、
花や海、花火や祭り、ふるさとや、好きな町
たまらなく行きたくなるときがあって・・・
天に掲示板があって、
時々、色々なツアーの案内が貼り出される。
これは、並べば、チャンスがある。
ちゃんと生まれるのではないけれど、
ちょっと姿を変えて、旅行に行けるのだ。
たとえば、こんな感じ。
春のツアー！限定２００名。先着順！！
蝶ちょになって、好きな人に会いに行こう！
ポイント２０で、三日間！
ポイント５０で、十日間！
夏のツアー！限定５００名。先着順！！
蝉になって、家の近くに行ってみよう！
ポイント１５で、二日間！
ポイント３０で、五日間！
秋のツアー！限定１０００名。先着順！
トンボになって、ふるさとを、見に行こう！
ポイント２０で三日間！
ポイント５０で十日間！
冬のツアー！限定５００名。先着順！
雪になって、あの人の肩にそっと下りよう！
ポイント１０で１時間！
ポイントカードが使えるツアー。
ツアーが終われば、吸い上げられる。
また天に戻って、生まれる順番を待つしかない。
それでもツアーは、人気です。
新しいツアーが張り出されると、
天にも行列が出来るのです。
生前一緒だった人が心配だったり
子供や孫や家族の様子が見たくなったり、
花や海、花火や祭り、ふるさとや、好きな町
たまらなく行きたくなるときがあって・・・
ああ、今日も、限定数に入れるか・・・
心配そうに背伸びをしてる人がいる。
Posted by 森のブリコ at 00:32
│大人の童話
